ドラクエ10におけるバトマスでの「はやぶさの剣」を歴史的に振り返ってみる

ドラゴンクエスト10において、はやぶさの剣を2本持つことによる二刀流4回攻撃は、
1つのロマン状態であって、実用性というとやや難しい局面を経る内容ではありました。

MP節約の時代

過去のアップデートから振り返ってみると、
昔は、ひらめきの指輪を装備したタイガークローが代表的なダメージ源だった時代もあり、
その当時は、略して「平田(ひらめきの指輪を装備したタイガークロー使い)」という略語も流通していました。
バズズ登場後は、ソーサリーリングを着用して、戦闘勝利時のMP回復が高まるということで
ソーサリーリングを着用したタイガークローを使える職業が持てはやされるようになる一方、
当時は現在とは違って「まほうの小ビン」や「まほうのせいすい」はまだ貴重な時代で、
バザー販売価格もNPC購入価格に近いような内容で取引されていました。

そのような状況下だと、バトマスの二刀流による捨て身での通常攻撃は、
MP節約術として非常に優秀で、主流としては、右手に「はやぶさの剣」、
左手に攻撃力または会心率を稼げる片手剣を装備するスタイルが流行りました。
流行した理由としては、左手のダメージが力半分の処置で計算されるということで、
左手に関しては、通常タイプの片手剣を持つことによって、ダメージを稼ぐようにするというのが理論元です。

この時期だと、ギガスラッシュが固定ダメージ扱いだった感覚もあって、
右手の攻撃力が低いはやぶさの剣でも、範囲攻撃として過不足なくダメージが出ていると考えられていた時代でした。
また、「魅了されたバトルマスター」が脅威になっていたのもこの時期で、
通常攻撃がダメージ源となることで被害が増してしまうといったデメリットも出ています。

ドラクエ10における、とくぎの会心現状

同程度の装備可能LVの片手剣と比べ攻撃力が低いはやぶさの剣を左右2本にもつという構成は、
左手のダメージが力半分で計算される仕様と相性が悪いといった判断がなされたのですが、
これはこれでメリットもあって、1回攻撃毎に『通常の』会心の判定があるため、
片手剣と腕装備で会心率を十分上げれば、それが4回攻撃分期待することができるようになります。
どうしても会心を当てたいような状況、つまりはメタル系相手だと一度でも会心が出れば倒すことができ、
また、通常攻撃だと最速で入力しつつ、通常ダメージも稼ぐこともできました。

また、ドラクエ10のとくぎでの会心について引用させていただくと、

> ⑫会心/暴走……会心の一撃、会心の呪文、暴走した呪文の出やすさ。
> 記号の意味は以下のとおりで、うしろに「+」がついている場合は、
> 「+」がついていない場合より少し出やすい。なお、複数相手の効果があるもの
> (スライムブロウ、メタルウィング、デュアルカッター、デュアルブレイカーをのぞく)
> は、相手多い時ほど会心の一撃などが出にくくなくなる。
> 「必」…かならず出る
> 「☆」…とても出やすい(2回に1回以上出る。かいしん率が高いほど出やすい)
> 「◎」…出やすい(出やすさは、かいしん率や呪文ぼうそう率と同じ程度)
> 「○」…やや出にくい(出やすさは、かいしん率や呪文ぼうそう率の半分程度)
> 「▲」…出にくい(出やすさは、かいしん率や呪文ぼうそう率の4分の1程度)
> 「×」…出ない
(「ドラゴンクエストX いにしえの竜の伝承 オンライン 公式ガイドブック
宝珠+魔塔+冒険の極意編 バージョン3.1[前期]。通称「モグラ本」と呼ばれる公式攻略本の P236)

ということで、呪文・特技に関してはたいてい「○」の表記が多いのですが、
実はこの「○」の表記時点で「かいしん率や呪文ぼうそう率の『半分』程度」まで下がっているという実状があり、
当時は、3~4回分そのまま会心率が反映されるというのが珍しい状態にあったわけです。

また、フォースブレイクが出てきたころの時代で、
属性がのった状態で会心が入るとダメージが跳ね上がるという仕様も、
この会心率の高さで活かせるのではないかといった見向きもあって、
この理由から、片手剣は攻撃力錬金よりも会心錬金の方が人気になっている根拠の1つになっています。

特技の調整

しかし、後に「はやぶさ斬り」「超はやぶさ斬り」に調整が入ることになり、
現時点だとはやぶさ斬りの会心率は「◎」で、通常のかいしん率と同じ程度で、
超はやぶさ斬りの会心率に至っては「◎+」で、通常のかいしん率より上回っています。
これに、二刀流時での左手ダメージが加わるように仕様変更されることになって、
二刀流時では、はやぶさ斬りで3回攻撃、超はやぶさ斬りで5回が行えるようになりました。

はやぶさの剣もLv35の時代の武器でもあり、右左ともに通常の片手剣を持つことが主流になり、
元の、はやぶさ斬りが消費MP2ということでコスト安だったこともあるのですが、
現在では「まほうの小ビン」や「まほうのせいすい」は溢れるほど手に入り、
MPを節約して戦うといった必要性が、クエストの縛り内容でもない限り、薄い時代です。

他にも、バトルマスターに関していうと、
天下無双のモーションが短くなる処置で、両手剣での天下無双が流行った時期や、
ハンマー特技の戦略性の都合で、ハンマーバトマスが主流の時期を迎えており、
今現在「はやぶさの剣改」の通常攻撃2回攻撃の仕様が、どの程度活躍が見込めるのか見極めが難しくなっています。

  • スライムマデュラ狩り

最近だと、氷晶の聖塔にて、スライムマデュラという守備力1120でHP2256もある敵がおり、
風の宝珠「ベホマラーの瞬き」欲しさに、エモノ呼びで乱獲してみたのですが、
そのとき使っていたのが、会心仕様のはやぶさの剣二刀流のバトルマスターで、
通常攻撃が1でも会心さえ出ればいいということで、スライムマデュラ狩りで活躍したといったことがありました。
この、二刀流において「会心さえ出ればいい」というような状況下だと、
単純に会心率と攻撃回数だけで考えて、はやぶさ斬りでの3回攻撃よりは、
通常攻撃での4回攻撃による会心率の方が活躍が見込め、
超はやぶさ斬りのチャージが溜まればぶっぱなすといったスタイルが効率良さそう。

  • 「不死鳥天舞」での会心率アップの影響予想

踊り子の「会心まいしんラップ」が、物理攻撃における割合だと効果的だということで、
不死鳥天舞
近々追加される「不死鳥天舞」の会心率上昇が、会心まいしんラップくらい会心が出ると仮定すると、
はやぶさ斬りの3連攻撃よりかは、はやぶさの剣改の4連攻撃の方が、単純に会心を狙える数が増え、
宝珠で「奇跡の会心攻撃」というものも存在することから、ver1の頃よりは会心をとりまく状況は異なってきています。
【アス通】 バージョン3.3[前期]速報 (2016/5/2 更新)

何よりも、昔からロマン要素な部分ではあったので、
再び消費MP無しでの4回攻撃のロマンにひたれるというのが大きいといえそうな。

カテゴリー: 装備品選び パーマリンク