ドラクエ10における、タロットの範囲効果の歴史

ver3の占い師は、最新職でありつつ最強職業の一角であり
当時海冥主メイヴⅢで猛威をふるっていた戦車デッキの他に
「ねこまどう」系「くさったしたい」系の
モンスタータロットのナーフ調整も施されることになりました。

まず基本性能として代表的に
「塔」「死神」「審判」のカードの
射程と効果範囲を書き出してみると

・塔 … 範囲半径7m 射程10m
・死神 … 範囲半径6m 射程10m
・審判 … 範囲半径8m(オーラ状態で10m)
(※灰本P202)

これに「ミケまどう」(Sランク)「マッドスミス」(Sランク)が
当時5枚入ったので射程1m増加×5枚、範囲1m増加×5枚で
塔だと範囲が7+5の、範囲半径12mとなり
マヒャドの範囲半径6mと比べると倍範囲が伸びることになりました。

また射程に関してもメラゾーマが15mなのに対し
塔や死神が10+5mまで伸びたので
メラゾーマ並みの射程距離に迫ることにもなっています。
この場合、塔や死神よりも、遠距離蘇生として重宝されていた
「運命」のカードの方の影響が大きく、
やはり10+5mの恩恵を受けることにもなりました。
(※復活の杖は20m)

この状態の問題点については2つあって、
範囲や射程のうち、特に範囲が広すぎて強くなりすぎていた点と
デッキのうち「ミケまどう」5枚「マッドスミス」5枚」が
基準となってしまいデッキ構成の自由度が損なわれていた点です。

調整後も求められた範囲射程増加

ver4には「ミケまどう」「マッドスミス」が2枚まで入るようになり
範囲や射程は短くなったものの2枚でオーラ効果が発揮するメリットも。
また範囲効果の増加は絶対正義なところがあって
例えば「マッドスミス」が2枚しか入らなくても
Aランクの「リビングデッド」を2枚含めて
0.3m×2枚で少しでも広くしようとする試みもあって
レギルラッゾ&ローガスト戦での占い師デッキで見かけたり
万魔の塔攻略でAランクのマッドスミスが含まれているケースもありました。

ただこうなってしまうと、デッキの自由度をあげるために
「マッドスミス」を2枚までにしたものの
どうしても範囲距離を広げたくて「リビングデッド」を含める
という話になると、マッドスミス2枚リビングデッド2枚
こちらで合計4枚という換算になってしまい圧迫度合いは
5枚時とあまり変わらないことになってしまいました。

調整前に近い再拡張

ver6.1になって「輝天のこん」が登場し、
範囲射程距離が1m伸びるという基礎効果がついていて
こちらもタロット効果に付与されるようになりました。

また「くらやみハーピー」がver6.2に追加されることになり
>1枚につき、タロットの魔法陣以外の範囲効果が0.5m、
>すべてのタロットの射程距離が0.5m長くなる
とのことで、Aランクのリビングデッドよりも効果が大きく
上記のマッドスミス2枚リビングデッド2枚だと
1m×2枚、0.3m×2枚、0.5m×2枚で
3.6mの範囲効果増、これに「輝天のこん」が加わると
合算で4.6mの範囲効果増という、調整前の範囲効果に迫ることに。

この手の調整屋として裏側の事情を想像してみると
占い師に関してはかなり時間をかけてリリースされた職で
XG、CGのノウハウが通じない
全くの新しい試みとなっている職業です。

リリース当時からかなりの強職業だったのですが
それに至るまでのカードデッキの構築も大変だったので
通常のバージョン毎に徐々に成長していくシステムより
占い師の扱いを成長させる方を見据えた環境にもなっていました。

そのため、占い師自体はかなり目標に近いようなものが
初期段階から出ていたものの、どうしても占い師に
偏ってしまった嫌いは出ていたので結局調整されるハメに。
この辺りはまだ成長傾向が緩やかな時代だったという証左でもあります。
そのため、一度はナーフ処置は入っていたものの、
目標の到達点が早い段階に出ていた状態だったので
こうして調整前に戻す処置が出ているといった状況になります。

また、どうして範囲距離増加にカードデッキが偏るかについては
他に有効なモンスタータロットが少なかったという話でもあり、
今回追加されるモンスタータロットも数値が大きく上昇するもので
範囲距離増加はしたいなと思いつつも、
ver3でもマッドスミスやミケまどうを抜いても
影響は少ないだろうということで
他のモンスタータロットを含めることもありました。
結局は、成長によって占い師の調整が加えられるようになったという話です。

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