Twitterトレンド入りした「カンダタ」「カンダタ無視」についての解説

色んなドラクエ作品が溢れる中でTwitterトレンド入りした
「カンダタ無視」についての解説をしてみようかと思います。

まず、端的に説明すると、ドラゴンクエストⅩ内における
アストルティア防衛軍という武器・盾が手に入るコンテンツにて、
ver6.4時点では12兵団あるうちの1つの兵団である
「異星からの侵略軍」の中ボス「メカカンダタ」を
倒してからボスの巨大リルグレイドを倒しにかかるか、
メカカンダタを倒さずに巨大リルグレイドを倒しにかかるか、
といった話題でトレンド入りしたという話です。

「異星からの侵略軍」という兵団の歴史

  • 発端はカンダタのストーリーが好評だったことに由来

ドラゴンクエストⅩには膨大なサブクエストが存在するのですが、
その中に「大盗賊の伝説」という一連のストーリーが存在し、
そこでカンダタが登場して、月の秘宝を求めにいく流れになるのですが
月を襲撃していたリルグレイドをカンダタが撃破することになりました。
そちらが好評で、実際にカンダタがプレイヤー投票によって
アストルティア・ナイトという男性キャラ人気投票で1位になったことも。

後のエイプリルフール企画で、4月1日限定で
「異星からの侵略軍」というアストルティア防衛軍の新兵団が登場し、
カンダタに打ちのめされたリルグレイドが分析をした結果
メカカンダタを作りアストルティアの世界への侵略を開始した
という防衛軍時空の設定で進行することになったものの、
こちらも好評で4月1日限定のみだともったいないということになり
1時間周期で入れ替わる防衛兵団のうち
ランダムの兵団で戦うことになる時間帯にのみ
「異星からの侵略軍」が登場する可能性があるといった扱いだったのですが、
途中で、ランダムの兵団と戦う時間帯が、任意に戦える時間帯(全兵団)に変更。

また、それぞれの兵団毎に入手できる素材の量が異なるのですが、
(例:闇朱の獣牙兵団ではコスモフェザーが多め、他0~2個)
「異星からの侵略軍」の場合、それぞれ素材が均等に手に入る上に、
期待値で話すと総量で最も素材数が手に入ることが判明されてもいて、
(例:異星からの侵略軍では全て1~3個の素材が出る)
そのことによって、任意で選べる「全兵団」のタイミングには
「異星からの侵略軍」を通い詰めるといった状況が出来上がることになりました。

以上のような歴史を積み、全兵団の時間帯は「異星からの侵略軍」通いだ
という習慣ができるくらいに、防衛軍では人気のコンテンツであり続けたというわけです。
また、新兵団が強すぎてクリアできない、と感じた人達でも
「異星からの侵略軍」を通いつめれば新素材も着々と手に入る
といった意識で通われていた節もあり、「異星からの侵略軍」は
難易度の逃げ道として利用されてきた歴史も存在します。

  • 厳密にはカンダタを模した「メカカンダタ」の話題

ドラクエ10のカンダタの名誉のために話すと、
あれはカンダタ当人ではなく、(巨大)リルグレイドが用意した
カンダタを模倣したメカだということで、
ストーリー上だとカンダタと共闘してリルグレイドを倒したわけなんですが、
ドラクエという世界観でのカンダタという存在は「調子の良い敵」なので
メカカンダタだろうとカンダタだろうとあまり関係ないといった意識も。

募集派・野良派の討伐方法の違い

RPGにおいてレア武器・レア防具掘りはエンドコンテンツの一環にもなり
ドラクエ10でも防衛軍通いで強力なレア武器・盾
(この場合、レア錬金武器・盾)を求めて通い詰める手段として
あらかじめ人を集めて高速周回する「募集派」
公式に設けられているオートマッチング機能を利用しつつ、
ランダムな職業構成で倒し続ける「野良派」の人に大別されます。

「募集派」の人は、同じメンツ同じ職業構成で挑戦可能なので、
タイムアタックめいた「異星からの侵略軍」クリアが可能になることから
「(メカ)カンダタ無視」で倒し続けるというのもターゲットに入り、
橋を通り過ぎて北上しつつ、北の陣地で倒しきるというスタイルへ。

一方の、「野良派」(オートマッチング派)の人達は
メカカンダタとその周囲の敵を倒しつつ、
その後に出てくる敵を掃除した上で、
橋の上でボスを待ち受けて、流れで倒しきることが定着しました。

  • 歴然とした周回スピードの違い

この違いとしては、やはり討伐スピードの差で
募集派の場合、早いと1分くらいで倒しきることもできるのですが
野良派の場合だと、どうして5分くらいはかかってしまうので
1時間帯の周回数差が大きく出てきます。
そのため、効率を求めると募集派が一番だということになり、
連絡の手段でゲーム内のルーム機能が利用されていることから
「ルーム固定」といった言葉が一番目にされやすい言葉になっていそう。

(※上記の言葉だと、募集派・野良派という分類は今回だけ便宜的に設けた言葉となります)

突然訪れた転機

防衛軍もver4のコンテンツであり、
今となってはver6.4になってだいぶ戦力が上がりました。
特にver6.3になってからは新必殺技の登場もあり、
全体的に火力アップをしたといった背景が存在します。

私だとver5.5後期の段階で、メカカンダタ撃破後に即ボス突入を
野良(オートマ)の作戦待機所(マッチング部屋)で提案する人とも遭遇していて
既に1年半前にはモデルケースも出来上がっているような状態でした。
「異星からの侵略軍」でのオートマによるカンダタ撃破後の即ボス突入の問題点
かなり前には出来上がっていましたね。

それでも、野良派では、巨大リルグレイドを橋の上で待ち受ける
という慣例がver6.3まで続いていたのですが、
ver6.4にアップデートされて間もないころ
いつの間にか「(メカ)カンダタ撃破後即ボス突入」の流れが出来上がり、
通常だと5分くらいかかっていたクリア時間が、
2~3分で倒しきれてしまうということで話題に。

そして、更に周回スピードを上げようということで
「(メカ)カンダタを無視して、ボスへ突入しよう」(いわゆる「カンダタ無視」)
という提案が出てきたものの、実際に野良で安定して倒し続けられるのか?
ということが焦点でTwitterトレンド入りしたというのが今回の経緯となります。

なぜ今の機会になって「カンダタ撃破後即ボス突入」の話が出てきたのか
状況を説明すると、最新のエンドコンテンツボスに
「ガルドドンつよさⅣ」という新モードが登場し、
こちらのボス向けのレア錬金装備がほしいという状況下で
また、全体的にルーム固定の衰えも感じてきていて、
野良を高速化しようという目論見が働き定着したのではないか
とも思えるのですが、あくまでも状況証拠のみの話となっています。

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