ヴェリナードのラスボスと呼ばれた経緯

合成屋リーネが「魔王」や「ラスボス」と呼ばれるようになった経緯については
アクセサリーの合成がエンドコンテンツだからというのもあるのですが、
ドラクエ10サービス開始当初からすると、まだエナジー制度もなければ
合成結果を消す機能も存在しないような状態だったので、どうしても欲しい合成結果が存在し、
1~3度の合成のうち気に入った合成結果でないならば作り直しを迫られるといったものでした。

当時は「平田」と呼ばれる「ひらめきの指輪」+「タイガークロー」が主流で、
フィールド狩りに適した「ひらめきの指輪」といったものが重要な時代です。
まだこの当時だとふくびき券の配布も少なく、まほうの小ビンやまほうのせいすいは
NPC販売価格に近くゴールドの流通量からしても高額となっており、
再度「ひらめきの指輪」を手に入れるための小さなメダルに関しても当時は入手方法が限られていて、
各地に点在している黒箱から1枚1枚小さなメダルを獲得するといった行為も重要な時代でした。

小さなメダル1枚1枚が貴重な最中、「平田」の需要は高まり
「ひらめきの指輪」に「戦闘勝利時MP回復に+1」の重要性が高まることになります。
しかし合成結果についてはランダムなので、「戦闘勝利時MP回復に+1」がつくとは限らず、
貴重な小さなメダルを大量に消費して成果を得られなかったといった事態も相次ぎます。

そんな窮状を訴えかけるために、様々なパフォーマンスがとられることになり、
ある人は「合成に失敗したので引退します」といった宣言を行う人もいれば、
ある人は「合成屋リーネというヒドい女ウェディがいる」と触れ込む人もいるわけです。
そうすれば、運営も合成に失敗した人の気持ちを汲み取って
合成システムを現行の合成済みプレイヤーをフォローしながら
「より良い内容にしてくれる」と信じてそれらの行動が慣行されることになりました。

いわば合成屋リーネという存在は、時代の中で苛まれることになった軋轢そのものであり、
「ヴェリナードのラスボス」といった呼称は典型的なスケープゴートとして形作られた存在になっています。

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